アクセス解析が証明した「感謝報告」の重み。支援者が本当に求めているのは、きれいな言葉ではなく「誠実なフィードバック」だ。

カテゴリー: ボランティア運営 > リスク管理
支援にふんぞり返るボランティア活動者のイメージ画像。

俺はWeb屋として、ある個人ボランティアのサイト構築と運営を4ヶ月間協力した。
自社開発のテーマを使い、結果として公開3ヵ月で1.8万PV、数百万円以上の寄付、溢れる支援物資、300人以上の支援の輪を大きく広げた。

この結果は、SNSの拡散力だけではない。
アクセス解析を詳しく見れば、支援者が「何を信じて、どこに価値を感じて金を投じたのか」がハッキリと現れている。

今、これから寄付を募りたいと考えている人、あるいは現在活動中の人に、これだけは共有しておきたい。
支援者は、あなたの「支援の募り」と同じか、それ以上の熱量で、あなたの「感謝と報告」を見ている。

2歳の俺の娘でもできる「ありがとう」が、なぜ寄付を募り活動する方においてそれほどまでに重要なのか。

Web屋の視点から、その実態を伝えたい。

結び-LINK研修生の「つむぎ」と一緒にこの記事をみなさんと共有します。

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つむぎ

ゆいさん、最近まで個人のボランティアさんのホームページを無償で構築し運用してたんですよね?猫のTNRとか保護活動をしてる人の。

結び-LINK管理者「ゆい」
ゆい

うん。Web屋として『正直なサービス』を売りにしてる俺が、4ヶ月間どっぷり協力した。サイトを作って運用するだけじゃなく、その裏側で何が起きてるのか、全部この目で見てきたよ。

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つむぎ

無償でそこまで…。でも、どうしてわざわざその経験を記事にしようと思ったんですか?

結び-LINK管理者「ゆい」
ゆい

そこで見た『アクセス解析のデータ』が、あまりにもリアルで、でも希望に満ちた事実を突きつけていたからだ。これから活動を始める人や、支援が集まらなくて悩んでる人に、どうしても共有しておきたいと思ったのと、ただ、単純に俺が経験した事で俺自身がおかしいと思った事を伝えたくてだよ。

もっとも重要な感謝のページ
3ヶ月で1.8万PV、大きく支援の輪を広げた「解析データ」の実態

どれだけ立派な理念を掲げても、数字は嘘をつかない。
俺が手掛けたサイトで起きたことは、偶然や運ではなく、支援者の心理がデータとして可視化された結果だ。

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つむぎ

ゆいさん!サイト公開から3ヶ月で1.8万PVって凄すぎませんか!?寄付も数百万って…個人のボランティアでそんなことあるんですね!

結び-LINK管理者「ゆい」
ゆい

数字だけ見ればそうだな。でも大事なのは、その1.8万回ものクリックの裏で、支援者が何を求めてマウスを動かしたかだ。そこを読み解かないと、この数字は一過性で終わる。

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つむぎ

支援者が求めていたもの…?やっぱり、可哀想な状況を知りたかったんじゃないんですか?

解析の真実 上位2ページより読まれる「想定外のページ」

アクセス解析の結果、サイト内で最も多く閲覧されたのは、他のコンテンツを大きく引き離した以下の3つだ。
これらが1.8万PVの核となり、大きな支援を生み出した。

  • トップページ
  • 支援を募るページ
  • 支援や寄付の感謝を伝えるページ

1.トップページ

SNSに設定したリンク先がここだから。
1万人以上のフォロワーが、まずはこの「活動の顔」へ一斉になだれ込んでくる。

2.支援を募るページ

SNSだけでは支援を迷っていた層が、HPができたことでトップからここへ流入。
具体的な「目的」を確認し、行動(寄付)に移した結果。

3.支援への感謝と報告

支援者が「使途」を確認し、リピートを検討するため。
また、新規の人が「ここは本当にちゃんとしているか」を見極める判断材料として読み込まれている。

なぜ? 「感謝報告」がトップ3に入るのか

1.8万PVというアクセスの流れの中で、なぜ感謝報告がこれほどまでに読まれるのか。
そこには、支援者が「優しさ」と「不安」の両面が映し出されている。

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つむぎ

支援した後に何度もサイトを見に来るのって、やっぱり『ありがとう』って言われたいからなんですか?

結び-LINK管理者「ゆい」
ゆい

それだけじゃない。支援者に商品やサービスが提供されるわけじゃないからな。支援者は、動画やHPの情報だけを信じて動くしかないんだ。だからこそ、『自分の善意がどうなったか』を確かめなきゃ、安心できないって事だとおもう。

「自分の善意の行方」を確認し、安心したいから

これが最大の理由。
支援者は

自分が贈った毛布は使われているかな?

あの寄付で、ちゃんと医療を受けられ、美味しいご飯が食べられたかな?

と、活動を自分事として見守っている。

しかし、今の世の中には善意を利用した詐欺も少なくない。

本当に正しく使われているのか?

嘘ではないのか?


という疑念を払拭したい心理も当然ある。

実際にLINE公式に届く「毛布が使われていないけれど、どうしたの?」という問い合わせは、まさにその「確かめて安心したい」という切実な想いの現れなんだ。

初めて寄付を考える人の「判断材料」

次に、これから支援をしようとしている人の視点だ。
彼らは募集ページで心を動かされた後、必ず過去の報告をさかのぼってチェックする。

この活動者は誠実で透明性はあるのか?

支援を受けた後に、どんな態度をとっているか?

ここで「透明性」を確認し、納得できて初めて、彼らは安心して「支援」という一歩を踏み出す。

結び-LINK代表「ゆい」
ゆい

Web屋として多くのデータを見てきた。

ボランティア活動において「支援の輪を広げ活動を維持」していくのは、華やかな宣伝文句ではない。

善意の支援者の不安を取り除き、信頼へと変える「誠実な報告と感謝」の積み重ねこそが、結果として活動者の目指す未来に繋がる唯一の道だということ。

この1.8万PVの解析結果はそれを教えてくれていると俺はおもう。

寄付や支援を貰う時は必死なのに
なぜ「感謝」が後回しになっってしまうのか

支援を募る時は必死だ。
俺が協力した活動者もそうだった。
野良猫が数十匹くらす多頭現場の動画で切実な事態を発信、言葉を尽くし、現状を訴え、支援を募る。
だが、いざ目標の物資や寄付が集まり、活動が軌道に乗ったように見えた瞬間、その活動者の「感謝と報告」は止まった。

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つむぎ

ゆいさん、活動が忙しくなると、どうしても報告が遅れちゃうのは仕方ない気がします…。現場が一番大事だし、支援者さんも分かってくれるんじゃ?

結び-LINK管理者「ゆい」
ゆい

現場が大事なのは当たり前だ。でもな、支援者からすれば『忙しい』なんてのは、こっちの都合でしかない。俺が実際に見ていたのは、その『忙しい』を理由に、一番大切なはずのやり取りを切り捨てていく姿だったんだ。

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つむぎ

「一番大切なやり取りを…切り捨てる?

感謝と報告 支援者関心は使途と透明性

アクセス解析が突きつけている事実は一つ。
支援者は、募集ページと同じ熱量で「感謝・報告」のページをチェックしている。

寄付したお金はちゃんと活動に使われているのか?

自分の支援した物はちゃんと届いて、使われているのか?

自分が寒そうな猫のために送った毛布はどうなった?

サービスや商品が手元に届くわけではないボランティア支援において、支援者が唯一受け取れる「納得感」は、活動者からの報告の中にしか存在しない。

それは、日々の活動を映し出すSNSであり、信頼の証となる公式ホームページだ。

解析の結果、「感謝・報告ページ」がトップ3に入るほどのアクセスを集めている。
この事実は、それだけ多くの人が「確認・チェックしたい」という一心で、そのページをクリックしている証拠なんだ。

勘違いと驕り 私のおかげで命が守られている。
その驕りが、関心を無視させる

それほどまでに高い関心がデータとして出ているのに、なぜ報告が止まってしまうのか。
それは、活動者の中に

私の活動のおかげで命を救ってあげている

みんなは私の活動をみて協力してくれている。だから現場が最優先でその他はどうでもいい。

という勘違いと驕りが芽生え、支援者の「知りたい」という真っ当な関心を、軽視し始めるからだ。

感謝や報告を「余裕がある時にやるファンサービス」程度に考えているのかもしれないが、それは違う。
解析データに現れているのは、支援者の「信頼したい」という切実な想いだ。
その巨大な関心を目の当たりにしながら、なお報告を後回しにする。
それは、活動の基盤である支援者との対話を、自ら放棄しているのと同じことだ。

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つむぎ

応援や膨らんだ支援が、いつの間にかその人を『調子に乗らせて』しまったんですね…。でも、一番大事なのは、画面の向こうで支えてくれている一人ひとりの存在なのに。

結び-LINK管理者「ゆい」
ゆい

自分だけの力で救っているつもりだったんだろう。その力(資金や物資)を渡しているのは支援者だ。その繋がりを軽視した瞬間どれだけ綺麗ごと並べても、中身は腐っていく。

活動者の発信しているSNSの動画では常に切実な現場が映し出され、コメント欄は称賛と応援で溢れていた。
それを見て、いつの間にか勘違いしたんだろう。

自分の活動のおかげで不幸な猫たちを救い、社会問題を解決している。

沢山の支援は私の素晴らしい活動を応援してくれる証。

だから、報告なんて細かいことはしなくていい。

支援が集まっていくほどに、暖かい支援は活動者にとって「当たり前の権利」にすり替わり、驕りへと変わっていった

結び-LINK代表「ゆい」
ゆい

SNSのコメントとかで「とにかく忙しそうだ、現場を優先して」とか気遣う言葉を目にする。
それを真に受けてはだめだ。
それは支援してる人が投げかけていい言葉だから。
お願いして頂いてる本人がそれを言ったり、盾にして感謝や使途を形にしないのは本当に間違った事だと俺はおもう。

2歳の娘でもできること。
感謝もできないなら支援なんて募らないで

俺には2歳半の娘がいる。
まだ言葉もたどたどしいが、彼女は何かを貰えば「ありがと」と言い、助けてもらえばニコッと笑って頭を下げる。
それは教え込まれたマナーというより、相手の厚意を受け取った時の、人間としての純粋な反応だ。

2歳の娘でもありがとうは言える。
なぜ大人のボランティア活動者は募る事は必至なのに感謝ができないのか?
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つむぎ

2歳の娘さん、可愛いだろうな…。でも、確かにそうですよね。子供の時はみんな、何かをしてもらったら感謝するのが当たり前でした。

結び-LINK管理者「ゆい」
ゆい

それが大人になって、ましてや『目の前の命』なんて大きな看板を掲げた途端、その当たり前ができなくなる。不思議だと思わないか?

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つむぎ

大きな目的のために動いているうちに、足元の小さな、でも大切なことが見えなくなっちゃうんでしょうか…。

ありがとう 感謝と報告は、活動を支える最低限のインフラ

ボランティア活動における感謝は、単なる「良い人」を演じるためのパフォーマンスじゃない。
1.8万PVの解析結果が示した通り、感謝報告は支援者との信頼を繋ぎ止めるための、活動における最低限のインフラ。

インフラが整備されていない街に人は住まないのと同じで、感謝と報告がない活動に、支援者は定着しない。
どれだけSNSで数万人のフォロワーがいて、動画のコメント欄が称賛で埋め尽くされていても、それに応える「誠実」を面倒くさがった瞬間、その活動は砂上の楼閣になる。

感謝も出来ない 驕る大人が寄付や支援を募ってはいけない

2歳の娘は、お菓子を貰った時に

小さくて可愛いわたしが食べてあげるんだから、感謝するのはおじちゃんの方だ

なんて絶対に思わない。

フォロワーが増え称賛が集まり支援が集まるほどに

自分が命をみんなの代わりに救ってやっている

自分は誰にもできない特別なことをしている

フォロワーが私のやってる事を称賛している。

という驕りに支配され、支援者の存在を「数字」や「物資」としてしか見なくなる。

大層な事を語る前に、まずは2歳の子供でもできる「感謝」を、形にして、公式の場で示し続けること。

それができない人に、命を掲げて支援を募る事なんてしてはいけない。

ボランティア初心者の大学生「つむぎ」のアイコン。
つむぎ

称賛の声に驕って『自分は特別なんだ』って勘違いしてしまうんですね…。

結び-LINK管理者「ゆい」
ゆい

うん。最初の頃、届いた物資に涙を流していた姿は消え、いつしか「支援されるのは、特別な活動をしている自分への当然の対価」だと言わんばかりの態度が透けて見えるようになっていくのを目の当たりにした。

どれだけ動画のコメント欄が応援で埋め尽くされようと、それに応える「報告」を怠った瞬間、その活動は支援者との対等な関係を放棄したことになる。
大層な理念を語り、命の重さを説く前に、まずは2歳の子供に笑われないような「当たり前の礼儀」を尽くすべき。

結び-LINK代表「ゆい」
ゆい

特に弱い命に関心を寄せて、みんなに「助けてほしい」とお願いする場合は、集まったお金や物資の数に、絶対にふんぞり返っちゃいけない。

助けてほしい時は必死にお願いする。
だったら、助けてもらった後に「どうなったか」を伝え、感謝するのは、当たり前のこと。

当たり前の事が出来ない人は、どんなに立派な事をしていたとしても、自分から支援を募る事はしないでほしい。

そんな「不誠実」な人のおかげで、当たり前の事をして頑張ってる人たちが迷惑している。

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