レスキューわんこ ララの尾っぽ
ララが教えてくれた命の重さ。
保護犬活動に向き合う夫婦の活動

結び-LINKで初めて紹介させていただく活動者さんは、愛知県瀬戸市で保護犬活動を始め、まもなく長野県飯田市へ活動拠点を移し、活動をさらに広げていこうとしている山口さんご夫婦です。

山口さんご夫婦は、任意団体「レスキューわんこ ララの尾っぽ」として、保護犬の預かりや、人との暮らしに慣れていくためのサポート、里親様へつなぐ活動を続けながら、将来的には県の協力団体登録を行い、自分たちで愛護センターから命を迎えに行ける団体を目指しています。

山口さんご夫婦のお話を聞いていると、この活動は、ただ犬が好きだから始まったものではありませんでした。

ペットショップで家族が決まらなかった子。
繁殖に使われていたかもしれない子。
人間を怖がりながら、それでも生きようとしていた子。
そして、ご夫婦に大きな後悔と学びを残してくれた、ララちゃんという存在。

一頭一頭との出会いが、山口さんご夫婦を少しずつ「待っているだけではなく、自分たちも助ける側でありたい」という想いへ進ませていきました。

この記事では、「レスキューわんこ ララの尾っぽ」が生まれた背景、山口さんご夫婦が保護犬活動に向き合う理由、そしてこれから目指している形を紹介させていただきます。

きなこちゃんとの出会い。
繁殖犬にされるかもしれなかった柴犬を迎えた日

山口さんが保護犬に関心を持つ最初のきっかけとして話してくれたのが、ペットショップで出会った一頭の柴犬のことでした。

昔から動物が好きだった山口さんは、当時ペットショップで働いていたそうです。
そこにいたのが、現在一緒に暮らしている9匹のうち、一番上の子になる、きなこちゃんです。

ペットショップで出会った一頭の柴犬きなこちゃんの画像
きなこちゃん

繁殖だけさせるために連れて行かれるのを黙ってみていられなかった…。

きなこちゃんは、4ヶ月のオスの柴犬。

常にお腹の調子が悪く、毛艶もあまり良くない。
山口さんは、少し貧相に見える子だったと言っていました。

オープニングセールが終わっても家族は見つからず、値段だけが下がっていく。
そんなある日、山口さんはオーナーが店長と話している言葉を耳にしたそうです。

その言葉を聞いた山口さんは、とっさに口にしたそうです。

当時の山口さんは、本当にただ動物が好きなだけで、保護活動について何かを勉強していたわけではありませんでした。
犬の飼育経験も、幼少期に実家で犬を飼っていたくらいだったといいます。

それでも、毎日のようにお世話をしていた子が、家族というものを知らないまま、ただメスを妊娠させるために連れて行かれるかもしれない…。
その場面を、黙って見ていることはできなかった。

こうして、きなこちゃんは山口さんの家族になりました。

この時点で、山口さんが保護活動をしていたわけではありませんでした。
ただ、目の前にいる一頭の命が、
人間の都合で行き先を決められてしまう現実に触れたこと。
そして、その命を見過ごせなかったこと…。

この、きなこちゃんとの出会いは、山口さんが後に保護犬活動へ向き合っていく、最初の入口になります。

ララちゃんとの時間…
ご夫婦が向き合った後悔

きなこちゃんを家族に迎えたあと、山口さんの暮らしの中に、もう一頭の犬が加わります。

ご主人が一緒に暮らしていた、ララちゃんです。

ララちゃんは、闘犬の血を引く雑種の女の子だったそうです。
ご主人はララちゃんを8年ほど飼育していましたが、当時は役所への登録もしておらず、病院にも一度もかかったことがなかったといいます。

闘犬の血を引く雑種の女の子ララちゃんの画像
ララちゃん

繁殖引退犬として押し付けられていた…。

屋内に入れると物を壊してしまうため、外で暮らしていたララちゃん。
それでも、とても人懐こく、可愛い子だったと山口さんは話してくれました。

そこに、山口さんときなこちゃんが一緒に暮らすことになります。
ただ、ララちゃんは犬に対しては強く出る子で、きなこちゃんが強く噛まれてしまったこともあったそうです。

山口さんは当時、ララちゃんの体を見て「授乳経験のある子なのではないか」と感じていました。

けれど、ご主人はララちゃんを「1歳の誕生日の日に譲られた」と聞いていたため、そんなはずはないと思っていたそうです。

若くて元気すぎて、脱走を繰り返して傷だらけになってしまうから、可哀想で里親募集に出されていた子。
ご主人は、そう聞いてララちゃんを迎えていたそうです

その後、山口さんご夫婦はララちゃんを役所に登録し、健康診断、マイクロチップ、ワクチンのために動物病院を受診します。

そこで分かったのは、聞いていた話とはまったく違う内容だった。

ララちゃんは、推定10歳を超えている可能性がある。
フィラリアが陽性だった。
そして、母犬として使われていた可能性が高いこと。

山口さんは、ララちゃんが繁殖引退犬として押し付けられていたのではないかと受け止めたそうです。

夫婦の後悔

この出来事は、山口さんご夫婦にとって大きな後悔につながりました。

外で暮らしている子だから、登録もされていると思っていた。
病院にも行っていて、予防もしていると思っていた。

でもそれは、山口さんの中にあった「当たり前」でした。

ご主人は、ララちゃんのことを大切に思っていなかったわけではありません。
ただ、知らなかった。
登録をすること、病院に連れて行くこと、予防をすること。
それが犬の命を守るうえでどれほど大切なのか、当時は分からないまま一緒に暮らしていたのだと思います。

山口さんもまた、もっと早く聞いていれば、もっと早く確認していれば、違う形にできたのかもしれないと感じたそうです。

その後、ララちゃんは亡くなる…。
原因ははっきり分からなかったそうです。

亡きララちゃんから離れないきなこちゃん

数日間、苦しんでいた様子があった…。
フィラリアの薬が関係していたのかもしれない。

それでも、何もできなかった…。

その悔しさは、今も山口さんご夫婦の中に残っているそうです。

守れなかった悔しさを、ただの後悔で終わらせないために。

天国へ旅立ったララちゃん

ララちゃんとの時間は、山口さんご夫婦にとって、ただ一緒に暮らした日々ではありませんでした。

知らなかったでは済まされないことがある。
聞いていた話だけでは、見えない現実がある。
人間の思い込みや確認不足が、犬の一生を大きく変えてしまうことがある。

ララちゃんは、その重さを山口さんご夫婦に教えてくれた存在でした。

新たな出会い。
保護活動に関わる側へ進んで

きなこちゃん、ララちゃんとの出来事を経て、山口さんご夫婦は犬との向き合い方を少しずつ変えていきました。

膝に不安があるゴールデンレトリバー、こはくちゃんとの出会い

ある日、山口さんご夫婦はデートで立ち寄ったペットショップで、一頭のゴールデンレトリバーと出会いが。

ゴールデンレトリバーのこはくちゃん

その子は、少し価格が下がっていたそうです。

話を聞くと、パテラがあるとのこと。
パテラとは、膝のお皿の骨が外れやすい状態のことです。

山口さんは、パテラがあると説明されれば、大型犬を迎えたい人でも簡単には決められないかもしれないと感じ、
この子も、きなこちゃんと同じように扱われるのではないか…と思い。
その場で「うちの子にしよう」と決めたのがこはくちゃんです。

知らないままでは守れない。
家庭動物管理士の資格取得へ

亡くなってしまった、ララちゃんの件などを通して、山口さんは自分の知識の甘さを感じていたそうです。

動物が好きという気持ちだけでは、守れない命がある。
知らないままでは、犬たちの命や暮らしに向き合いきれないことがある。
そう感じた山口さんは、「家庭動物管理士」の資格を取ることに。
仕事や生活がある中でも、自分にできる形で学ぼうとした山口さんは無事に合格します。

その後、山口さんご夫婦は転居し、きなこちゃん、こはくちゃんとの生活を始めました。
この資格取得は、山口さんが犬たちと向き合ううえで、気持ちだけではなく知識も必要だと感じたからこその一歩でした。

愛護センターから引き出された野犬の子、くるみちゃん

新しい生活を送りながら、山口さんが何となく足りないものなどがないかとローカル情報サイトを見ていた時、一頭の犬の里親募集が目に止まりました。
愛護センターから引き出された、雑種の野犬の女の子でした。

愛護センターから引き出された野犬の子、くるみちゃんの画像
愛護センターから引き出された野犬の子

投稿では生後2ヶ月ほどとされていましたが、投稿から時間が経っていたため、実際には3ヶ月ほどになっていたそうです。
4姉妹で保護されたものの、その子は一番育ちが悪く、里親さんがなかなか見つからない子でした。

山口さんご夫婦は、その子に一目惚れしたと話してくれました。
でも、それだけではありません。
他に里親になりたい人がいないのなら、自分たちが家族に迎えよう。
ご夫婦で、同じ気持ちだったそうです。

届けてもらった時、その子は3キロにも満たないほど小さく、貧相に見える状態だった子が、くるみちゃんです。

愛護センターから引き出された野犬の子、くるみちゃんの画像2
くるみちゃん

家族として迎える側から、保護活動に関わる側へ

くるみちゃんを迎えたあと、山口さんは団体の代表と成長報告の連絡を取り続けました。
そのやり取りの中で、保護活動に興味があることを伝え、ボランティアメンバーとして関わるようになっていきます。

山口さんが「保護活動に向き合い始めたのはここ」と話してくれたのが、2024年3月のことでした。

きなこちゃんとの出会い。
ララちゃんから学んだこと。
こはくちゃんを迎えたこと。
そして、愛護センターから引き出されたくるみちゃんとの出会い。

その積み重ねの先で、山口さんご夫婦は、犬を家族として迎える側から、保護活動に関わる側へ進んでいきました。

預かりを通して見えてきた、野犬の子たちの現実

くるみちゃんを迎え、保護活動に関わるようになった山口さんご夫婦は、その後も預かりを通して野犬の子たちと向き合っていくことになります。

預かりから家族になった、もなかちゃん

くるみちゃんを迎えてから半年ほど経った2024年9月、山口さんのもとに「子犬は預かれる?」という連絡が入りました。
山口さんご夫婦は、二つ返事で一頭の子犬を受け入れます。

もなかとご主人
もなかちゃんとご主人

その子は、生後3ヶ月ほどの野犬の男の子。
センターに収容された時から鼻に目立つ傷跡がありましたが、整った顔立ちをした、とても賢い子だったようです。

先住犬たちとも仲良くでき、上の子たちの様子を見ながら真似をして、少しずつ家に馴染もうとしていたといいます。
山口さんは、その子の目を「キラキラした目」と表現していました。

我が家に馴染もうとしている姿を見て、山口さんご夫婦はその子を家族に迎えることを決めます。
その子が、もなかちゃんです。

警戒心の強い野犬の女の子
警戒心、食への反応、人間に怯える女の子

もなかちゃんを家族に迎えたことで、団体側にはまた預かりの枠が空きました。
次に山口さんご夫婦のもとへ来たのは、2頭の女の子。
警戒心の強い野犬の子と、虐待やネグレクトを受けていた可能性のある子でした。

どちらも生後4ヶ月ほどと聞いていたそうです。

野犬の子は、トイレの練習からのスタートでした。
落ち着きがなく、食に対して強い反応もあったといいます。

人間を強く怖がっていた子は、受け取った瞬間に噛んだり引っかいたりして、山口さん自身があちこち血だらけになったそうです。
センターでも職員さんを噛んでしまい、通常のケアができていなかったと聞いていました。

それでも山口さんは、その子を責めませんでした。

人間が怖くて、必死に自分を守ろうとした結果だったのだと思う。
突然、馴れ馴れしく抱っこしてしまった自分の方に責任がある。

山口さんは、そう受け止めていたそうです。

当時、この2頭も団体の代表が里親募集をしていましたが、なかなか里親様は見つかりませんでした。
その間に、警戒心の強い野犬の子は先住の野犬の子と兄妹のようになり、人間を怖がっていた子も、少しずつ「撫でて」と伝えてくれるようになっていったそうです。

山口さんご夫婦は、あらかじめ決めていた期日までに里親様が見つからなければ、そのまま家族に迎えようと決めていました。
そして、その2頭も山口さんご夫婦の家族になります。
みるくちゃんと、あずきちゃんです。

山口さんご夫婦のもとへ来たのは、2頭の女の子
みるくちゃん と あずきちゃん

その直後、みるくちゃんに生理が来ました。
さらに受診したところ、すでに永久歯が揃っていることが分かり、実際には子犬ではなく成犬だったそうです。
センターでも噛んでしまっていて十分な確認が難しく、体の大きさから子犬と判断されていたのかもしれないと、山口さんは話してくれました。

あずきちゃん

めちゃくちゃ!くるみと似ていますが「あずき」です。
少し毛色の黒が強くて尻尾の先も黒いのですが、顔だけでなく太らない、アバラ出てる、くびから肩がストレート。
と骨格は全く一緒です…親が一緒なのかなぁ?と思う事多いです。
くるみはのんびり屋ですが、あずきは真逆です。

山口さん夫妻

あずきちゃんには、食に関してブレーキがきかないような様子があったそうです。
一方で、みるくちゃんは人間への警戒が強く、関節や首周りの毛も抜けていて、貧相に見える状態だったといいます。
そのみるくちゃんに、食が細くなってしまった時期がありました。

山口さんご夫婦は、フードや環境など、考えられる原因を一つずつ確認していきます。
その中で最後にたどり着いたのが、首輪でした。
ただ、みるくちゃんは人間への警戒心が強い子です。
簡単に首輪を外せる状態ではありませんでした。

山口さんご夫婦は、ジージャンと軍手を身につけ、バスタオルで包みながら、
なんとか首輪を外したそうです。
外して確認すると、革の首輪の一番奥に、調整のために開けられたと思われる穴があり、その位置で留められていました。

みるくちゃんの成長や体の状態に対して、その首輪はかなりきつくなっていたようです。
首元が締めつけられていれば、食べづらくなっていても不思議ではありません。
山口さんはその時のことを振り返り、「それは食べられなくなって当たり前だ」と感じたそうです。

食べられないことにも、人を怖がることにも、理由がある。

みるくちゃんの首輪を外した出来事は、山口さんご夫婦にとって、そのことを強く感じる時間だったそうです。

目の前に出ている行動だけを見るのではなく、その子がそこに至るまでに何を経験してきたのか。
山口さんご夫婦は、野犬の子たちと向き合う中で、少しずつそこまで見るようになっていきました。

野犬の子たちと向き合う中で大きくなった「なぜ」

野犬の子たちには、それぞれまったく違う個性がありました。
怖がる理由にも、食に執着する理由にも、人間を警戒する理由にも、その子なりの背景がある。
その一方で、澄んだ目で何かを訴えてくるような瞬間もある。
人間を信じようとしてくれた時の瞳には、言葉にできない綺麗さがある。

山口さんご夫婦は、そうした子たちと向き合う中で、心の中の「なぜ?」がどんどん大きくなっていったと話してくれました。

なぜ、この子たちの命が奪われなければならないのか。

なぜ、人間の都合に振り回された子たちが、さらに行き場を失わなければならないのか。

預かりを通して野犬の子たちと向き合った時間は、山口さんご夫婦にとって、ただ経験を積むための時間ではなかったと振り返ります。
野犬の子たちの個性、怖がる理由、人間を信じようとする力。
そして、その背景にあるのは人間側の責任。

そうした現実を目の前で感じるたびに、山口さんの中で「この子たちのことを、もっと知ってほしい」という想いが強くなっていったそうです。

不幸な子を待つだけではなく、
自分たちから助ける側の人間でありたい

山口さんご夫婦は野犬の子たちと向き合う中で、「自分たちも待つだけではなく、助ける側として動きたい」という決意へ変わっていったそうです。

学びを求めて参加した、愛護センターの里親教室

仕事を休まず、お金も大きくかけず、家の犬たちのことも見ながら学べる方法はないか。
そう考えて探していた時に、山口さんが見つけたのが、愛護センターの里親教室でした。

その里親教室に参加するには、センターにいる犬に里親希望を出す必要があったそうです。
その時、山口さんご夫婦の目に止まったのが、柴、もしくは柴の血が強く入った雑種のシニア犬。

センターで対面したその子は、体格がしっかりしていて、目は白く濁り、体には傷がある。
いろいろな家へトライアルに行っては戻ってきている子で、センターが把握しているだけでも飼い主が3回変わっていたといいます。

決して簡単に迎えられる子ではない…。
それでも山口さんご夫婦は、その子の目に「まだ生き延びようとしている強さ」を感じたそうです。

声を出せない子たちの心の叫びを伝えたい

山口さんは、保護活動をアピールするだけでも意味があると話してくれました。

こんな活動をしている人間がいることを、一人でも多くの人に知ってほしい。
理不尽な理由で、人間の身勝手によって消えてしまう命があることを知ってほしい。言葉を話せない子たちの心の叫びを伝えていきたい。

そして、ノーブランドの雑種だからこその個性があること。
みんな違って、みんな可愛いこと。

人間を信じた子たちの瞳には、言葉では表せない綺麗さがあること。

ララの尾っぽ
名前に込めた想い

団体名を考える時、山口さんの中では「ララ」という名前を入れることだけは決まっていたそうです。

ララちゃん

ご主人に、

「ねぇ?団体の名前にさ、ララって付けたいんだけど」

そう伝えた時、ご主人は少し驚いたような答え。

「え?いいの?みぃはララといた時間短いけん、そんなに気を使わんくてもよかよ?それにアイツの事は俺の十字架やけ…。」

ララちゃんと一緒に過ごした時間は、ご主人の方が長かった。
けれど山口さんにとっても、ララちゃんの存在は決して小さなものではなかった。
山口さんは、ララちゃんから教えられたことがたくさんあると話してくれました。

だからこそ、団体名には絶対に「ララ」の名前を入れたいと考えたそうです。
そこから、他にどんな言葉を続けるかを数日悩み、いくつか候補を出した上で、最終的にたどり着いたのが、「ララの尾っぽ」

ララちゃんが先頭に立つ。
そのしっぽに、今一緒に暮らしている子たちが続いていく。
そして、保護っ子たちもそれにつながっていく。

ひとつの輪ができていくように。

夫婦で保護犬活動をする任意団体「レスキューわんこ ララの尾っぽ」という名前には、ララちゃんから受け取ったものを忘れず、これから出会う命へつなげていきたいという山口さんご夫婦の想いが込められています。

山口さんご夫婦の中で、そうした願いが次々と膨らんでいったそうです。

その強い思いの先で立ち上げたのが、
夫婦で運営する任意団体「レスキューわんこ ララの尾っぽ」

4頭を里親様へ。
数ではなく、安心してつなぐ譲渡

「レスキューわんこ ララの尾っぽ」は、現在、県の協力団体登録を目指しながら、保護犬の預かりや里親様へつなぐ活動に取り組んでいます。

県の協力団体登録を目指して、実績を積んでいる途中

山口さんご夫婦が目指しているのは、将来的に自分たちで愛護センターから保護犬を引き出し、里親様へつないでいける団体になることです。

ただ、県の協力団体として登録し、直接引き出しを行うには、団体を立ち上げてから最低3年間の譲渡実績が必要だそうです。
そのため現在は、愛知県東海市にある「保護っ子レスキューBridge」さんのボランティアとして、保護犬の預かりを行いながら、里親様へつなぐ活動に取り組んでいます。

Bridgeさんの代表には、県の協力団体として登録したいことも伝えており、応援していただいているそうです。
譲渡に関しても、山口さんご夫婦の実績になるようにしてくださっているとのことで、今は慎重に実績を積んでいる段階です。

4頭を里親様へつないできたこと

山口さんご夫婦は、これまでBridgeさんを通して4頭を里親様へつなぐことができたと話してくれました。

山口さん自身は、その数を「少なめ」と表現していました。
けれど、山口さんご夫婦が大切にしているのは、譲渡数だけを増やすことではありません。

保護犬が新しい暮らしに入ったあと、里親様が安心して迎えられること。
犬たちが人との生活に少しずつ慣れ、できるだけ不安の少ない状態で次の里親家族へつなげること。
山口さんご夫婦は、その一頭一頭の過程を大切にしています。

4頭という数は、決して少ないものではありません。
その4頭には、それぞれ命があり、背景があり、つながった里親様との暮らしがあるからです。

焦って数を増やすのではなく、一頭ずつ丁寧に向き合いながら、安心して託せる形を作っていく。
山口さんご夫婦は、そうやって実績を積み重ねています。

長野県飯田市への移住
犬たちのために、暮らしごと変える。

山口さんご夫婦は、活動の幅を広げること、そして犬たちのストレスや生活環境を考え、長野県飯田市への移住を決めたそうです。

犬たちのストレスと、生活費の現実

山口さんご夫婦が移住を考えるようになった背景には、犬たちのストレスと生活費の問題がありました。
現在の住まいも賃貸の一軒家ですが、家賃は88,000円。
周囲にも驚かれる金額だといいます。

多頭で暮らす中で、犬たちにとって今の環境が狭くなってきたこと。
家賃が生活を圧迫し、その分、犬たちにかけられる費用にも影響してくること。
山口さんご夫婦は、そうした現実を前に、住む場所そのものを見直すことに。

山口さんは、犬たちのストレスに危機感を感じ始めたことで、引っ越しを本格的に考えたと話してくれました。

多頭飼育を受け入れてくれる物件を探して

移住先として決めたのは、長野県飯田市。
山口さんご夫婦にとって第2候補だった地域とのことですが、実際に訪れてみると、山に囲まれた静かな場所で、とても良い印象を受けたそうです。

ただ、多頭飼育ができる賃貸は簡単には見つからなかったそうです。
山口さんが話してくれた時点では、多頭飼育を受け入れてくれる物件は2軒だけ。
それでも、そのうちの物件を見に行き、気に入る家が見つかったため、申し込みを決めたそうです。

新しい住まいは、今より広く、庭もあり、部屋数にも余裕がある物件です。
玄関を出てすぐ近くには川が流れていて、朝晩の散歩も楽しみになりそうだと話してくれました。
車で20分ほどの場所にはドッグランもあり、山口さんご夫婦はすでに何度か足を運んだそうです。

家賃を下げ、犬たちにかけられる費用を守る

新しい住まいは、家賃が5万円台になるとのことでした。
現在の家賃と比べると負担が大きく下がり、その分、犬たちにかける費用の心配も少し減ると山口さんは話してくれました。

保護犬活動は、想いだけでは続けられません。
フード、医療費、移動費、備品、住環境。
どれも現実に費用がかかります。

だからこそ、山口さんご夫婦の移住は、ただ環境を変えるためのものではありません。
犬たちが少しでも過ごしやすくなること。
家賃を下げて、活動を続けるための余力を作ること。
そして、新しい土地でまた活動を知ってもらうこと。

暮らしそのものを見直すことも、山口さんご夫婦にとっては、犬たちと活動を続けるための大きな選択でした。

新しい土地で、スタートラインに立つ

山口さんは、飯田市への移住について「又スタートラインに立ちます」と話してくれました。

今いる場所で積み上げてきたものを持ちながら、新しい土地であらためて活動を知ってもらう。
犬たちの暮らしを守りながら、保護活動の幅を広げていく。

それは決して簡単なことではない。
仕事探しや生活の立て直しも含めて、移住には現実的な負担がある。

それでも山口さんご夫婦は、犬たちの環境と活動の継続を考え、動くことを選びました。

犬たちのために、暮らしごと変える。
飯田市への移住は、山口さんご夫婦が保護犬活動と生活を切り離さずに向き合っていることを示す、大きな決断でした。

支援物資、医療費、認知度
活動を続けるために必要な現実

保護犬活動は、想いだけで続けられるものではありません。

活動を続けるために支援物資も医療費も必要

山口さんは、活動を続けていくうえでの本音として
「善意のある方に支援物資をいただきたい、医療費として支援いただきたい」
と話してくれました。

保護犬を預かり、社会化し、里親様へつなぐまでには、日々のフード代、医療費、移動費、備品代などがかかります。
犬たちの状態によっては、想定していた以上に費用が必要になることもあります。

どれだけ想いがあっても、現実にかかる費用を無視して活動を続けることはできません。
山口さんご夫婦も、その現実を抱えながら、一頭一頭の犬たちと向き合っています。

課題は、活動の認知度の低さ

山口さんは、支援物資や医療費の必要性を感じながらも、それは「認知度の低さ」が大きいと話してくれました。

活動を知ってもらえなければ、支援したいと思う人にも届きません。
どんな想いで活動しているのか、どんな犬たちと向き合っているのか、今どんな課題があるのか。
それが伝わらなければ、協力にもつながりにくくなります。

そのため山口さんご夫婦は、SNSでの発信だけでなく、興味のある方へのチラシや名刺配り、Canvaで作成した活動ページの共有など、自分たちでできる周知活動にも取り組んでいます。

まだ活動を立ち上げて1年半。
できることは限られていても、少しでも活動を知ってもらうために、自分たちで動き続けていました。

顔や本名を出してでも、本気度を伝えたい

山口さんは、活動を匿名にするつもりはないと話してくれました。
顔を出すことで本気だと受け取ってくれる方がいるのなら、顔も出していくという姿勢です。

保護活動では、誰が活動しているのか、どんな形で犬たちと向き合っているのかが見えることも、信頼につながります。
支援物資や医療費の協力を受けるのであれば、なおさら活動者本人の姿勢や透明性は大切になります。

山口さんご夫婦は、何も隠さずオープンにすることで信頼につながるなら、その形で活動していきたいと考えています。

想いを届けるだけでなく、続けるための形を作る

山口さんご夫婦が目指しているのは、ただ「犬を助けたい」と言い続けることではありません。

犬たちを預かり、社会化し、安心して里親様へつなぐこと。
活動を知ってもらい、必要な支援や協力が届く状態を作ること。
そして、将来的には自分たちでセンターから引き出しに行ける団体になること。

そのためには、想いと同じくらい、活動を続けるための現実的な土台が必要になります。

支援物資、医療費、認知度。
山口さんご夫婦が感じている課題は、どれも保護犬活動を続けるうえで避けて通れないものです。

それでも山口さんご夫婦は、その現実から目をそらさず、できることを一つずつ積み重ねています。

いつか自分たちで
命を迎えに行ける団体へ

今はまだ、山口さんご夫婦は活動を始めたばかり。
けれど、その先に目指している形ははっきりしていました。

自分たちの足で、保護犬を迎えに行きたい

山口さんご夫婦が目指しているのは、いつか自分たちで愛護センターから保護犬を引き出し、里親様へつないでいける団体になることです。

今はまだ、そのための実績を積んでいる途中。
それでも山口さんは、「いつか必ず、自分たちで命を救うために動けるようになってみせる」と強い決意を話してくれました。

日帰りで行ける場所なら、自分たちの足で迎えに行く。
行き場を失った犬たちを、ただ待つのではなく、自分たちから迎えに行ける形を作りたい。

その強い想いが、「レスキューわんこ ララの尾っぽ」の活動につながっています。

保護犬カフェとドッグランという夢

山口さんご夫婦には、将来的にドッグラン付きの保護犬カフェを開きたいという夢を語ってくれました。

ご主人は調理師免許を持っており、その経験を活かしながら、保護犬たちが人に慣れ、里親様と出会いやすくなる場所を作りたいと考えているそうです。

カフェで人馴れを進める。
ドッグランで犬同士や人との交流の機会を作る。
保護っ子の交流会も開く。

ただ犬と触れ合える場所ではなく、保護犬たちが次の家族へつながるための場所。
山口さんご夫婦が思い描いているのは、そうした活動の拠点です。

まだ途中だけど、消したくない灯火がある

山口さんは、自分たちの活動について、「まだ自慢できるほど貢献できているとは思っていない」と話してくれました。
未熟で、反省することの方が多い。
現実は甘くなく、疲弊はありすぎるくらいある。
それでも、絶対に挫折したくないと話してくれました。

その根っこにあるのは、とてもまっすぐな想いでした。

そこに、消えそうな灯火がある

人間を怖がる子がいる。
自分を守るために噛んでしまう子がいる。
食べることがうまくできなくなっていた子もいる。
何度も居場所を変えられ、それでもまだ生きようとしている子がいる。

山口さんご夫婦は、そうした犬たちと向き合いながら、「消えかかっている灯火が、また明るくなるように」と願い日々、汗を流しています。

お金に余裕があれば、もっとできることがある。
広い場所があれば、預かれる子も増えるかもしれない。
看取りの引き取りも、遠方への引き出しも、もっと動けるかもしれない。

けれど、現実は簡単ではありません。

今も団体さんに助けてもらいながら、預かり、里親様へ託し、少しずつ実績を積んでいる途中。
思いだけで全部が叶うわけではないことも、山口さんご夫婦は分かっています。

それでも、気持ちは揺らいでいません。

誰に何を言われても。
冷たい目で見られても。
理想と現実の差に苦しくなることがあっても。

そこに、まだ生きようとしている命がある。

だから、
目の前の一頭に向き合う。
今できる形で預かる。
人との暮らしに慣れていくための社会化をすすめる。
里親様へつなぐ。
そしていつか、自分たちの足で命を迎えに行ける活動にしていく。

夫婦で活動する「レスキューわんこ ララの尾っぽ」は、まだ完成された大きな団体ではないかもしれません。
けれど、山口さんご夫婦は、ララちゃんが教えてくれた命の重さを、次に出会う命へつないでいくために、今日も保護犬たちと向き合い続けています。

これからも続いていく
保護犬たちとの日々と、
山口さんご夫婦が伝えたいこと

山口さんご夫婦の活動は、過去の経験だけで終わるものではありません。
今も各地から来た保護犬たちと向き合いながら、その子たちの背景、暮らし方、そして人間側の責任まで見つめ続けています。

各地から来た保護犬たちと向き合って

レスキューわんこ ララの尾っぽには、愛媛、広島、香川など、各地から来た保護犬たちがいます。

里親様へつながった子、山口家の家族になった子、そして今も人との暮らしに慣れる練習を続けている子。
それぞれに違う背景があり、それぞれのペースを大事にして、社会や人との距離を縮めています。

愛媛から来た子たち。
家族になった命と、見送った命

愛媛から来た子たちの中に、繁殖引退犬の豆柴、こむぎがいました。

こむぎは、向こうで腎臓が悪く、25日間入院していた子です。
愛知に来てからも気をつけなければいけないことが多く、7歳という年齢もあり、なかなか里親様が見つかりませんでした。

実は、もなかを迎えに行った時から、私はこむぎのことがずっと気になっていました。

最終的には、夫が「どうしてもうちの子にしたい。
飯は俺が作るから」と言ってくれて、私たちはこむぎを家族として迎えることにしました。

こむぎと一緒に過ごせた時間は半年でした。

こむぎを見送る時も、きなこはそばを離れませんでした。

広島から来た子たち。
里親様へつながった子と、家族になった子

広島から来た野犬の兄妹のおチビ2匹がいました。
小さな体でやって来たその子たちも、それぞれに人との距離を覚えながら過ごし、無事に2匹とも里親様へつながりました。

広島から来た子たちの中には、とても臆病な黒い子がいました。

ケージから出てくるまでにも時間がかかる子で、里親募集を出すタイミングも悩みました。
それでも、その子は無事に新しい家族のもとへつながりました。

お迎えいただいた当初は夜泣きもひどく、里親様も困惑されていたそうです。
それでも、とても辛抱強く待ってくださるご家族でした。
2ヶ月ほどかかって、ようやく自分からご家族に歩み寄ることができるようになったと聞いた時は、本当にうれしかったです。

もう一頭、広島から来た茶色の子がいました。

その子は、人懐っこさや動き、甘え方がこむぎにとても似ていました。
あまりにもこむぎに似ていたので、その子は「むぎ」として山口家の家族に迎えることにしました。

里親様へつながる子もいれば、私たちの家族になる子もいます。

広島から来た子たちとの出会いも、私たちにとって大切な時間になりました。

香川からきた保護犬の子たち

香川から来た預かりの子たちは、まだ人馴れの練習段階です。
すぐに距離が縮まる子ばかりではありません。
時間をかけて、少しずつ人との暮らしに慣れていく子たちもいます。

山口家の家族になった、がんもとおこげ

がんもと同じ日に、センターから引き出してきた黒い子がいました。
その黒い子は、すぐに里親様が見つかりました。

一方で、がんもは少し図々しいところがあって、毛並みも気持ちよすぎて、結局うちの子にしました。

おこげは、1歳半の男の子です。

「おこげ」は1歳半の男の子で、小さい時かレスキュー前に大喧嘩でもあったのか、耳の上数センチ裂けていて、顎がズレているっぽく受け口でずっと下の牙が出ているんです。
キリッとした顔立ちとのギャップが可愛い過ぎて、まだ里親募集してない成犬の子だったのですが、大家族の一員になってもらいました。

山口さん夫妻

里親様へつながる子がいます。
家族として迎える子もいます。

そして、家族として迎えたからこそ、見送る日が来る子もいます。
それでも私たちは、一頭一頭と向き合いながら、その子にとって一番いい形を考え続けていきます。

現在の山口家は、夫婦と犬9匹、そして預かりの子2匹で日々を過ごしています。

「こんなに犬がいたら、どうやって出かけるの?」と聞かれることもあります。

でも、全員を同じように外へ連れて行けるわけではありません。

あずきは外慣れができておらず、車にも酔います。みるくは抱っこができず、首輪もできないので外へ出せません。もなかは近所の散歩はできますが、スイッチが入ると強く反応してしまうので、他の犬に会う場所は慎重になります。

がんもは玄関まではルンルンで行くのに、外に出た瞬間に腰が抜けて動けなくなります。むぎは車酔いがひどく、現地では少し歩けても、行き帰りの車が大きな負担になります。

お出かけさせることが、その子にとって楽しいとは限りません。

だから、行ける子とはドッグランや川、マルシェにも行きます。でも、外に出ることがストレスになる子には無理をさせません。

その子が今できること、その子にとって負担になることを見ながら、山口家は毎日を過ごしています。

山口さん夫妻

ありのままの私たちが伝えたいこと

私たちは、自分たちがしている活動を綺麗に見せようとは思っていません。

タトゥーが好きなこと。
犬が好きなこと。
玄関前に花をたくさん置いていること。

好きなものは好きだと言えること。
毎日を後悔なく生きたいと思っていること。

私は、マリリン・モンローの「不完全だから美しい」という言葉が好きです。
完全な人間なんていないと思っています。
完全だったら、人生はつまらないかもしれません。

山口さん夫妻

一度「手放す側」も経験している…

私は一度、離婚した時に、だいふくとおはぎを里親様へ託しました。
だいふくは今でも、たまにお泊まりで遊びに来てくれます。
おはぎも、迎えてくださった里親様のもとで暮らしています。

白柴君(だいふく)と黒柴君(おはぎ)

今、いい家族の一員になれているとしても、一度手放したという事実が消えるわけではありません。

どれだけ時間をかけて悩んでも、どれだけ涙を流しても、一度手放したという事実が消えるわけではありません。
そこだけを見れば、「犬を手放したくせに保護活動?」と言われることもあると思います。

でも、だからこそ隠さずに伝えたいと思っています。

手放した人を、ただ無責任だと責めるだけでは見えないものがあります。
その人がなぜそこまで追い込まれたのか。
どんな事情があったのか。
どうすれば、その子を手放さずに済んだのか。

犬たちの背景だけではなく、飼い主側の背景も見ていくこと。
それも、私たちが保護犬活動を続けるうえで大切にしていることです。

保護犬たちのルーツには、必ず私たち人間の存在があります。

野犬を生み出したのも、終生飼育を途中で手放したのも、繁殖のためだけに生かされた子たちを作ったのも、ネグレクトや飼育放棄で行き場をなくした子たちを生んだのも、私たち人間です。

望まれない命を増やしたのも、人間のものさしで命の行き先を決めてきたのも、私たち人間です。

だからこそ、受け皿になれるのも人間しかいないと思っています。

大きな怪我もした。
それでも、手を引けなかった命がある

犬たちと向き合う中で、怪我をしたこともあります。

噛まれた傷から感染して、手術や入院が必要になったこともありました。救急を受診し、感染を防ぐためにすぐ傷を閉じられなかったこともあります。

退院した日に、夫から聞かれました。

「こんなことが続いても、続けるの?」

もし片手を失うことになっても。
後遺症が残るかもしれなくても。
それでも続けるのか。

そう聞かれても、私の答えは変わりませんでした。

手がなくても、私は生きていける。
でも、この子たちは、私たちが手を引いたら行き場がなくなってしまうかもしれない。

もちろん、無理を美談にしたいわけではありません。
怪我をしていいわけでも、危険を軽く見ているわけでもありません。

夫は、私の気持ちを分かったうえで、「俺がいない時に無理して大怪我しないこと」を約束してほしいと言ってくれました。
そして、この先も一緒に同じ目標に向かっていくと伝えてくれました。

だから今も、私たちは夫婦で向き合っています。
ひとりの覚悟ではなく、夫婦で現実を見ながら、できる形を探し続けています。

目の前に行き場のない命がある限り向き合いつづける

どこにでも「蛇口」はあります。

その蛇口を締めずに、ただ目の前の子だけを助け続けても、同じことは繰り返されてしまうかもしれません。
もちろん、私たちにすべてを変える力があるわけではありません。
それでも、自分たちが活動している間に、何か一つでも目に見える変化が起きてほしいと願っています。

私たちは、完璧な活動者ではありません。

後悔もあるし、傷も負いました。
迷いだってもちろんあります。
それでも、目の前に行き場のない命がある限り、見なかったことにはできません。

ありのままの私たちで、犬たちと向き合う。

そして、犬たちの背景だけではなく、人間側の背景まで見つめながら、望まれない命が増え続ける負のループを少しでも変えていきたい。

それが、私たち夫婦で活動する「レスキューわんこ ララの尾っぽ」として伝えていきたいことです。

レスキューわんこ ララの尾っぽ|活動概要と公式リンク

山口さんご夫婦が立ち上げた保護犬活動の任意団体「レスキューわんこ ララの尾っぽ」は、保護犬の預かり、人との暮らしに慣れるためのサポート、里親様への橋渡しを行いながら、将来的には自分たちで愛護センターから命を迎えに行ける団体を目指しています。

活動概要

活動名レスキューわんこ ララの尾っぽ
活動者代表  山口 尊史
副代表 山口 みのり
活動形態任意団体
活動ジャンル保護犬活動
活動地域愛知県瀬戸市で立ち上げ
今後、長野県飯田市へ移住予定
主な活動内容保護犬の預かり
人との暮らしに慣れるためのサポート
里親様への橋渡し
保護犬活動の周知
SNSでの発信
譲渡実績保護っ子レスキューBridgeさんを通して、4頭を里親様へ

現在の活動状況

県の協力団体登録を目指しながら、他団体のボランティアとして預かりや譲渡実績づくりに取り組んでいます。

今後目指していること

自分たちで愛護センターから保護犬を引き出し、里親様へつなげる団体になること。
将来的には、野犬の子たちが人や暮らしに慣れ、里親様と出会いやすくなる場所づくりも目指しています。

譲渡に関する姿勢

レスキューわんこ ララの尾っぽでは、譲渡して終わりではなく、譲渡後の暮らしも大切にしています。

譲渡時には契約書を交わし、LINEなどで近況を確認しながら、里親様のもとで安心して暮らせているかを見守っています。

連絡が途絶えた場合や、犬の状態に不安がある場合は、必要に応じて状況を確認することもあります。

それは、里親様を疑うためではありません。

一度つないだ命が、その後も安心して暮らせているか。
里親様が困っていることはないか。
犬が無理をしていないか。
その子にとって安心できる環境で過ごせているか。

その後の暮らしまで見届けるためです。

うまくいかないことがあれば、まずは一緒に考える。
それでも、その子にとって安心できない状態が続く場合は、犬を守るために必要な対応を取る。

ララの尾っぽでは、里親様へ託した後の時間まで含めて、その子の命と向き合っています。

公式リンク

ララの尻尾

わんズパラダイス

Amazonほしい物リスト

保護犬たちとの暮らしは、毎日の小さな積み重ねで成り立っています。
ララの尾っぽでは、今の活動の中であると助かるものをAmazonほしい物リストにまとめています。
無理のない形で応援したいと思ってくださった方は、以下のボタンからご確認をお願いします。

hugU(ハグー)

近日公開予定です。